10月14日(日)、神幸祭(じんこうさい)を斎行いたしました。高良大社にお祀りしている神様がお神輿に乗り、御井校区・山川校区・高良内校区の3校区を練り歩きました。多くの方々のご協力をいただきまして、誠に有難うございました。当日の様子を写真で紹介しております。
お神輿
高良下宮社 御旅所祭
10月14日(日)午前9時、お祀りしている神様がお神輿に乗り高良大社を出発いたしました。
高良山の麓にて王朝装束を身にまとった200名以上の大行列となり、御井校区・山川校区・高良内校区の3校区を代表する神社の味水御井(うましみずみい)神社(御井朝妻)、高良御子神社(山川町)、高良下宮社(御井町)、高良内八幡神社(高良内町)を巡り、夕刻、大社に戻りました。
沿道では、多くの皆様が立ち止まり、6年ぶりに現代によみがえった華やかな王朝絵巻の行列に拍手を送っておられました。
今回の神幸祭の斎行につきましては、多くの皆様のご理解とご協力をいただきました。
誠に有難うございました。
◆当日の様子を写真でご紹介します
午前8時 発輿祭 一日の無事安全を神様にお願いいたしました
社頭 御発輿 神輿をトラックにお遷しし、高良山麓へ出発しました。
御井町広手交差点 神輿を台車にお遷しし、午前9時半頃 隊列が出発しました。
味水御井神社 御旅所祭 神様の禊神事を執り行いました
高良御子神社へ出発しました
高良御子神社 御旅所祭 神様の禊神事を執り行いました
高良下宮社 御旅所祭 神様の禊神事を執り行いました
高良山獅子舞 奉納 御井町風流 奉納
高良山十景舞 奉納 神輿くぐりでは多くの方が無病息災を願ってくぐっておられました
高良内八幡神社へ出発しました
沿道の各所にて、皆様より労いのお言葉をいただきました。思わず隊列の皆様もにっこり。
高良内八幡神社 御旅所祭 神様の禊神事を執り行いました
高良大社社号塔へ向かいました
稚児行列も加わりました。その愛らしい姿に、沿道の皆様より拍手がおくられました。
御井町広手交差点に着きました。
神輿を台車からトラックへお遷しし、高良大社へまいりました。
この後、中門前にて、神様を元の神座にお還りいただく神事「還幸祭」を斎行いたしました。
奉仕者の皆様、沿道の皆様、誠に有難うございました。
◆「神幸祭」について
高良大社の神幸祭は、去る平成24年に再興されました。
平成4年に50年に一度の「御神期大祭」が斎行されましたが、以降50年間に亘り、神輿渡御がないことは、世代間の流れからも、また次の世代に伝統神事を継承していく観点からも鑑みて、平成24年に再興され、以降5年に一度、神幸祭を取り進めることとなりました。
本来は平成29年の予定でしたが、ご社殿竣成に伴う本殿遷座祭の斎行と重なりましたので、一年先送りの平成30年10月14日(日)に斎行いたしました。
◆「御神期大祭」の歴史について
御神期大祭の歴史は大変古く、神護景雲元年(西暦767年)、称徳天皇の御代から始まりました。
その後、中世の時代には、お供一千人を超える大きな神事として「大宰府政庁」より勅使が参向され、九州各国の国司や郡司が参集して斎行、南北朝時代には小弐・菊池・島津・大友の各武将により輪番交代制により斎行された時期もありました。
戦国時代には、高良の山々も時代の波に呑み込まれ、争乱により荒廃する時代もありましたが、江戸時代になると、久留米藩主の尊崇を受けて境内の整備が整えられていき、最近の斎行記録としては、明治24年に千五百年御神期大祭、昭和16年に一五五〇年御神期大祭、平成4年に一六〇〇年御神期大祭が斎行されております。