2月10日、晴れ渡る空の下、子日の松 (ねのひのまつ)神事を斎行いたしました。平成12年に再興されて、今回で第20回を数える神事です。故事に則り、上津地区の皆様が高良山に松苗を奉納されました。御参加・御協力をいただきました皆様、誠に有難うございました。
鎌倉時代初期に起源をもつと伝わる「子(ね)日の松神事」は、毎年正月初子の日(月の最初の子の日)に行われていました。
明治2年以降途絶えていたこのお祭りは、市内の上津4区(上津、本山、千束、二軒茶屋)の方々の御奉仕と御協力により、平成12年に再興されました。
以来、毎年その地区の児童と世話役の方々が装束を着けて、上津地区から松苗を高良大社まで運び、祭典の後、社殿裏山に植樹します。
そして今回は、第20回目の節目の神事となります。
この神事は、かつて高良の神様が高良山に御鎮座される際に、松を山内へお植えになられてからお移りになり、お鎮まりになられたとの故事伝承に由来しています。
2月10日の神事の様子を写真で御紹介します。
午前10時、装束を身につけた上津地区有志の子(ね)の日の松苗奉納御一行が、上津にある本山天満宮より、高良山麓の御手洗池(みたらいいけ)に到着されました。
約80名です。ここで御井町内の有志の皆様が出迎え、お互いに御挨拶をされました。
神職を先頭に、二の鳥居をくぐって高良大社まで登って行きます。
御一行は、裃(かみしも)、法被(はっぴ)、烏帽子などの装束です。
高良大社に奉納し、山内に植える大切な松苗を運んでいきます。
大人も子どもも、カゴに入れた松苗を担ぎながら参道を上がるのは大変なこと。
子どもたちは横や縦に並んで持ちながら大切に担いでいました。
午前11時、御神前にて松苗木奉納奉告祭を厳粛に斎行しました。
社殿の裏山に向かいました。
植樹の儀を執り行い、いよいよ松苗を植えます。
子どもたちは植え方を教えてもらい、松苗が穴に置かれるとスコップを持って土をかけました。
最後は、大人も子どもも、雨で土が流れないように、一生懸命に植えた辺りを踏みしめていました。
本日は、上津地区、御井町の有志の皆様の心温まるご奉仕をいただきました。
御参加・御協力をいただきまして、誠に有難うございました。