10月6日(日)、高良大社例大祭(高良山くんち)神賑行事として奉納されました高良山獅子舞、御井町風流を紹介します。
秋風が境内を吹き渡る10月6日(日)の午前11時と午後1時、境内特設舞台にて、高良山同志会による「高良山獅子舞」と御井町風流保存会による「御井町風流」が奉納されました。
獅子舞 高良山同志会
高良山獅子舞は、明治初期に高良山同志会により始められ、高良大社の御神期大祭に舞を奉納し、御神幸の先導役を務めました。一時中断しましたが、昭和52年に地元有志で再結成されています。
高良山獅子舞は、赤と黒2頭の獅子により奉納されます。よく見られる軽い獅子で舞う動きのある舞ではなく、重い獅子で舞う動きの少ない「神の舞」という舞です。
同志会の方にお話を伺うと、「平成29年には、第59回九州地区民俗芸能大会の福岡県代表として熊本県の芦北町へ行き、舞を披露しました」と話されていました。
奉納後に、地域の皆様の長寿、安全、無病息災、子どもたちが健やかに成長するよう願って「歯打ち」も行われました。
恐る恐る獅子の口に頭を入れる子どもさん。
高良山同志会の方は、やさしく声を掛けながら、頭が入ると「カチ、カチ」と鳴らしておられました。
フランスから来日された方々です。ラグビーW杯観戦で旅行中とのことで高良大社に参拝されました。
御井町風流 御井町風流保存会
御井町風流は、明治19年の御神幸の先祓いとして始められ、御神幸の折には高良山獅子舞と共に活躍していましたが、明治37年を最後に御神幸祭が途絶えたのに伴い、御井町風流も一時絶えました。
しかし、昭和52年に復活し、毎年お正月に高良大社の神前に奉納されています。
保存会の方にお話を伺うと、「『風流』では子ども2名、『まく流』では大人と子ども、そして『神の舞』では大人2名により、太鼓2基を舞いながら打ちます」と話されていました。
3つの風流が披露されました。
高良山獅子舞、御井町風流ともに平成10年には久留米市の無形民俗文化財に指定されています。その見事な舞に、会場から大きな拍手が送られていました。
高良大社からの眺め、久留米市内が一望できます。
どうぞ、高良の神様のもとへ。御参拝ください。