平成の大修理 工事進捗状況 第二回 屋根の「箱棟」、また下地となる「野地」の補修が行われました。
平成28年07月12日
引き続き工場にて、柿(こけら)板の製作及び、下地となる材料の製作をしております。
5月中旬、その修理材の検査を行い、いよいよ屋根の「箱棟」の補修、屋根の下地となる「野地」の補修が始まりました。
箱棟とは、棟(屋根の頂の水平部分)を箱形に覆ったものをいいます。
近づいて見ると、箱のように覆われているのが、お分かりいただけるかと思います。
毎朝、祓を修した職人さんが屋根にのぼり、心と熟達の技をこめて作業に従事しています。
箱棟・野地の補修部分には新しい材木を使用します。
補修用のその材木には「平成二十七-二十九年修補」との焼印が押され、今回の修理であることが明確化されます。
このように、焼印の押された材木が、あらたに箱棟、また野地として社殿を支えていきます。
遠目にも、新しくされた野地板が白く見えてよくわかります。
また30年後、次回の屋根の葺き替えが行われる時には、この焼印の文字を見て、今回の工事の手法等を確認することができると思うと感慨深い気持ちがします。