10月22日、「高良山の史跡・文化財をめぐる見学会」を開催しました。小学生の皆さんは、御屋根替え工事中の「高良大社本殿・幣殿・拝殿」を始め、高良山の神籠石や金明竹などを見学。久留米大学生や高良山観光ボランティアガイドの会の皆さんに案内役などを務めていただきました。誠に有難うございました。
10月22日(土)、「高良山の史跡・文化財をめぐる見学会」を開催しました。
現在、御屋根替え工事中の「高良大社本殿・幣殿・拝殿」を始め、高良山の神籠石や金明竹などの見学を通して、歴史や文化を知っていただくことを目的としています。
今回参加されたのは、御井校区子ども会連合会、高良内校区子ども会連合会の小学生と保護者の方々。また、久留米大学生と高良山観光ボランティアガイドの会の皆さんにご協力をいただきました。誠に有難うございました。
御井校区子ども会連合会の皆さんが参加された午前10時からの見学会を紹介します。
あいにくの雨模様でしたが、梅ケ谷駐車場に御井校区子ども会連合会の皆さんが集合しました。
小学生は9名です。
出発を前に、神職より行程の説明を行い、久留米大学と高良山観光ボランティアガイドの会の皆さんの紹介をしました。
久留米大学には九州各地から学生さんが来ています。今回、学生さんにも、久留米の誇りでもある高良山の歴史・文化を知っていただこうと、各所の史跡についての説明役などをお願いしました。
御手洗池(みたらいいけ)・「仙崖(せんがい)詩碑」
「この池を知っていますか?」「ここには亀さんがいるよ」と子ども達。地元の小学生なので詳しいですね。
「池の中島には厳島神社が祀られています」「へえ」
大学生が御手洗池の歴史を紹介しました。
「神社に行ったら参拝前に手を清めますね。その手水を神様がここでされて山を登られたことから、御手洗池と呼ばれています」
「桜の花が咲いていますよ」
高良山観光ボランティアガイドの会の方が、御手洗池にて桜の花を発見。
みんなで見上げて驚きました。
神籠石(こうごいし)・昭和大嘗会主基(だいじょうえすき)地方風俗舞歌碑・背くらべ石
「神籠石は日本の古代史跡として最も規模が雄大。高良山の山腹には、1300個の長方形の切石が1600mほど、山を取り囲むように一列に並べられています」
昭和大嘗会主基(だいじょうえすき)地方風俗舞歌碑には、『ちはやぶる 高良の山の神籠石 かけずくづれじ 御代に ならいて』と刻まれています。
「神籠石が昔からあるように、天皇の御代がずっと続きますようとの祈りが込められた歌です」
馬蹄石(ばていせき)
「神さまが馬に乗って一足飛びに山から降りてこられた時についた馬の蹄の跡と言われています。この跡に足をのせると健脚になって足が速くなると信じられています」
「本当に速くなるの?」と子ども。「踏んでごらん」
伊勢御祖神社(いせみおやじんじゃ) 天然記念物 孟宗金明竹林
参道石段を登って高良大社に着き、最後に「大樟」を紹介しました。
「樹齢400年のご神木です。言い伝えでは、この大樟に巻貝が上る時、世の中に大きな異変が起こるそうです。みんなで探してみましょう。そして、ないことを祈りましょう」
久留米大学生の皆さん、説明役を有難うございました。
大樟
続いて、御屋根替え工事中の「高良大社本殿・幣殿・拝殿」の修理現場を見学しました。
お祓いをして工事現場に入りました。
公益財団法人文化財建造物保存技術協会の江見歩さんより説明をしていただきました。
「今から350年前、江戸時代の初めに完成した建物です。木でできています。屋根も木でできていますので、20年、30年に一回は修理をしています。手入れをしていると、350年という長い年月であっても建物をもたせることができるのです」
「龍の頭の彫刻のところを通ってください。髙良大社の社殿にあたるところです。耳納連山を龍の体に見立て、高良大社はその頭にあたるので龍が彫られています」
子ども達はかがんで龍の頭の彫刻を見ました。
「わあ、龍がいる」
「初めて見た」
工事現場では、トントントンとこけら板を取り付ける音が響いています。
「7月から新しいこけら板で葺き直しをしていて、29年3月まで続けます。こけら板は長野県のサワラの木です」
実際にサワラ板を手に取った子ども達。
「ざらざらしている」
最後に、竹クギをこけら板に打つ体験をしました。
職人の方が説明をされました。
「竹クギには通常のクギにある頭の部分がありません。すりつぶすように打って頭を作りながら打ちこむのです。左手は、こけら板がずれないように押さえます。竹クギを20本から30本、口に含んで右手で取り出し、そのまま金づちで打ち込んでいきます。やってごらん」
はじめは戸惑っていた子ども達。次第に楽しそうに何回も打っていました。
「できた」
「イエイ」
「打つのが上手だね。舌の上で竹クギを廻して、取り出して、やってごらん」
雨の中、境内には子ども達の声とトントントンという音が響いていました。
高良山観光ボランティアガイドの会の皆さんです。
見学の道中、雨天時の山登りについて注意する点を教えていただきました。
同会は、誰もが安全に快適に高良山を歩くことができるように、毎月、草刈りなどをしながら登っておられるとのこと。
「高良山のコースの魅力は豊かな自然と歴史です。神籠石のコースを歩くのもお勧めです。11月20日には、九州オルレフェア「久留米・高良山コース」が開催されますよ」
秋10月、高良山の山歩きをする方々をよく見かけます。
折々にご参拝ください。
10月9日・10日、例大祭と崇敬会大祭を執り行いました。高良の大神様に1年間の感謝とご神徳を祈念しました。晴れ渡る空の下、大勢の皆様にご参列いただきました。
◆9日 例大祭
10月9日(日)午前10時30分、仮殿において厳粛なる例大祭を執り行いました。
午前零時の神生祭に始まり、午前10時30分の例大祭では、久留米喜多流奉賛会による謡曲奉納、高良山十景舞保存会による舞奉納をいただきました。
多くの皆様にご参列いただきました。
久留米喜多流奉賛会 高良山十景舞保存会
◆10日 崇敬会大祭
10月10日(月・体育の日)午前10時30分、 仮殿において崇敬会大祭を執り行いました。
高良大社崇敬会は、高良大社の御祭神を崇敬し、高良大社の弥栄と歴史的文化遺産の維持継承を願い、広く社会に貢献するため、高良大社が行なう諸事業を支援、協力することを目的とする会員組織です。
表千家不白流九州支部による献茶式、野点を奉納いただきました。
多くの会員の皆様のご参列をいただき、ご安泰とご隆昌を祈願いたしました。
高良大社崇敬会の紹介については こちらへ →
野点 表千家不白流九州支部
神賑行事をご紹介します
例大祭の前後には、境内や社務所前の特設舞台にて、さまざまな神賑行事(しんしんぎょうじ)が開催されました。
奉納いただきました皆様、誠にありがとうございました。
◆9月11日(日)
第16回高良山剣道大会 奉納団体・高良山剣道大会実行委員会
◆9月30日(金)~10月2日(日)
第17回さつき盆栽秋季展 奉納団体・さつき盆栽趣味の会 場所・高良会館6階展望所
◆10月9日(日)~11日(火)
第17回嵯峨御流生け花展 奉納団体・華道嵯峨御流諸岡社中 場所・高良会館6階展望所
◆10月9日(日)
高良山獅子舞・御井町風流 奉納団体・高良山同志会 御井町風流保存会
民謡奉納 奉納団体・日本民謡協会大川支部
高良山獅子舞・御井町風流 奉納団体・高良山同志会 御井町風流保存会
空手奉納演武 奉納団体・新極真会佐賀筑後支部久留米道場
◆10月10日(月)
第46回高良山弓道大会 奉納団体・久留米弓道連盟
古武道棒術 奉納団体・神影流心気道棒術
日向ひょっとこ踊り 奉納団体・ときめき会
古武道棒術 奉納団体・神影流心気道棒術
和太鼓奉納 奉納団体・筑水高校太鼓同好会