10月11日(金)、第29回高良大社 観月祭を執り行いました。「月神」と称えられる高良玉垂命の御神威を仰ぎつつ、清秋のひとときを御参拝の方々と賑やかに過ごしました。誠に有難うございました。
10月11日(金)、午後6時より、第29回高良大社観月祭を執り行いました。
観月祭は、古くから月を愛でる祭りとして全国的に行われています。
陰暦の9月13日、いわゆる「十三夜」に高良の神様が御出現されたことにちなみ、高良の神様は「月神様」と言われています。
当日は、「月神」と称えられる高良玉垂命の御神威を仰ぎつつ、御参拝の皆様と共に清秋のひと時を過ごすことができました。
◆神事
午後6時より、本殿・御神前において、観月祭神事・奉納行事を執り行いました。
御参列の皆様が厳粛な面持ちで見守る中、祝詞奏上、玉串拝礼など神事を行いました。
この後、奉納行事に移りました。
久留米喜多流奉賛会 筑前琵琶保存会
御奉納いただいた皆様です。
仕舞「融(とおる)」・久留米喜多流奉賛会
箏曲「乱」・岩村雅楽芙姫
琵琶「橋合戦」・筑前琵琶保存会 山中和子
吟詠「山行」杜 牧・加藤城勲 (以上 敬称略)
竹間宮司が御参拝の皆様に御挨拶いたしました。
「観月祭のこの機会に、こうして皆様に手を合わせていただきまして有難うございます。私たちが楽しく賑々しく過ごすことで神様も喜んでおられると思います。この3日間はお天気に恵まれ、良いおくんちを迎えることができました。心から感謝申し上げます」
境内では、表千家北村宗孝社中(福岡市)の皆様によるお茶席の御奉仕もいただきました。
神事を終えた頃の野点の席は、日も暮れて少し肌寒くなっていましたが、御参拝の皆様は美しい所作を見つめながらお茶をゆっくりいただいておられました。
午後7時を過ぎた頃の 本殿です。
ライトアップされた本殿に向かい、御参拝の皆様は手を合わせておられました。
◆直会
本殿での神事・奉納行事の後、境内で直会(なおらい)を行いました。
神楽「浦安の舞」・高良大社雅楽同好会
同好会の活動は高良大社の祭典での雅楽奉仕、「御井町っ祭」などのイベント出演・演奏です。
特設舞台では、奉納行事が行われました。
箏曲「桜」「三段の調」「飛躍」・生田流正派
神楽「浦安の舞」・高良大社雅楽同好会
和太鼓・御井鼓舞組
柳川日吉太鼓・柳川日吉神社
久留米にわか・久留米にわか保存会日吉ぎんなん社中 (以上 敬称略)
生田流正派 豚汁、お弁当、かっぽ酒などが振る舞われました。
観月祭はどなたでも参列できます。(会費・要予約)
来年も御案内をHPにていたします。多くの皆様方の御参列を心からお待ち申し上げます。
10月9日(水)、高良大社例大祭(高良山くんち)の「例祭」を執り行い、高良の大神様に1年間の感謝と御神徳を祈念しました。澄み切った秋空の下、多くの皆様に御参列いただきました。境内は御参拝の皆様で賑わっております。どうぞ、お越しください。
10月9日(水)の午前10時30分より、本殿において厳粛なる例祭を執り行いました。
例祭斎行にあたり、宮司一拝に始まり、宮司御扉を開く、神饌を供す、神社本庁幣を献ず、宮司祝詞を奏す、神楽「式神楽」奉奏、そして、玉串拝礼などを行いました。
宮司一拝 宮司玉串拝礼
例祭の後、竹間宮司が挨拶をいたしました。
「本日は晴天に恵まれ、年に一度の例祭を執り行うことができました。皆様にお越しいただきまして、高良の大神様も喜んでおられることと思います。
10月22日は即位の礼、11月には大嘗祭の儀式が執り行われます。令和の時代を迎えまして、皆様もどうか、意義深く、そして、日本という国を想いながらお過ごしください。皆様の御健勝、御発展を心からお祈り申し上げます。本日は御参列をいただきまして有難うございました」
神楽「式神楽」奉奏 宮司挨拶
祭典前には、久留米喜多流奉賛会の皆様による御奉仕で謡曲「高良山」が奉納され、祭典後には、高良山十景舞保存会の皆様による御奉仕で「高良山十景舞」が奉納されました。
多くの皆様に御参列いただきまして、誠に有難うございました。
久留米喜多流奉賛会 高良山十景舞保存会
本殿 御参拝 高良大社からの市街地の眺めを堪能されていました
神賑行事の「第19回嵯峨御流生け花展」も開催されました
中門内展示場では、華道嵯峨御流諸岡社中による「第19回嵯峨御流生け花展」が開催され、御参拝の皆様が足をとめてご覧になっていました。
10月6日(日)、高良大社例大祭(高良山くんち)神賑行事として奉納されました高良山獅子舞、御井町風流を紹介します。
秋風が境内を吹き渡る10月6日(日)の午前11時と午後1時、境内特設舞台にて、高良山同志会による「高良山獅子舞」と御井町風流保存会による「御井町風流」が奉納されました。
獅子舞 高良山同志会
高良山獅子舞は、明治初期に高良山同志会により始められ、高良大社の御神期大祭に舞を奉納し、御神幸の先導役を務めました。一時中断しましたが、昭和52年に地元有志で再結成されています。
高良山獅子舞は、赤と黒2頭の獅子により奉納されます。よく見られる軽い獅子で舞う動きのある舞ではなく、重い獅子で舞う動きの少ない「神の舞」という舞です。
同志会の方にお話を伺うと、「平成29年には、第59回九州地区民俗芸能大会の福岡県代表として熊本県の芦北町へ行き、舞を披露しました」と話されていました。
奉納後に、地域の皆様の長寿、安全、無病息災、子どもたちが健やかに成長するよう願って「歯打ち」も行われました。
恐る恐る獅子の口に頭を入れる子どもさん。
高良山同志会の方は、やさしく声を掛けながら、頭が入ると「カチ、カチ」と鳴らしておられました。
フランスから来日された方々です。ラグビーW杯観戦で旅行中とのことで高良大社に参拝されました。
御井町風流 御井町風流保存会
御井町風流は、明治19年の御神幸の先祓いとして始められ、御神幸の折には高良山獅子舞と共に活躍していましたが、明治37年を最後に御神幸祭が途絶えたのに伴い、御井町風流も一時絶えました。
しかし、昭和52年に復活し、毎年お正月に高良大社の神前に奉納されています。
保存会の方にお話を伺うと、「『風流』では子ども2名、『まく流』では大人と子ども、そして『神の舞』では大人2名により、太鼓2基を舞いながら打ちます」と話されていました。
3つの風流が披露されました。
高良山獅子舞、御井町風流ともに平成10年には久留米市の無形民俗文化財に指定されています。その見事な舞に、会場から大きな拍手が送られていました。
高良大社からの眺め、久留米市内が一望できます。
どうぞ、高良の神様のもとへ。御参拝ください。
今後、御代替りに伴う神社でおこなう臨時祭等についてお知らせいたします。
4月 10日 天皇皇后両陛下御結婚満60年奉祝祭
4月 20日 御譲位御安泰祈願祭
5月 1日 践祚(せんそ)改元奉告祭
5月 13日 御大禮(ごたいれい)の年にあたり斎田(さいた)点定の儀奉告祭
10月22日 即位礼当日奉告祭
11月12日 大嘗祭(だいじょうさい)に伴う臨時大祓
11月14日 大嘗祭当日祭
11月23日 大嘗祭の年にあたり勤労感謝祭