【文化財】高良大社記録類の曝書を実施しました

令和5年06月24日

 5月10日の晴天の日、高良大社記録類の曝書を実施しました。

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※曝涼・曝書とは
夏または秋の天気のよい乾燥した日を選んで、衣類や書物を日や風にあて、湿気をとばし虫やカビを払う。目とおし・風とおしにより、所蔵品の状態を点検する。文化財の場合、日にはあてず、風とおしをする。
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 高良大社記録類とは、明治時代以降に神社の運営に伴って作成された簿冊を中心とする資料のことです。例えば、「社務日誌」は明治6年以降ほぼ毎年分が伝わり、今日も書き継がれています。平成29年度~令和元年度に国庫補助事業として実施された「高良大社所蔵歴史資料調査」において、昭和20年分までの全1,087件が整理されました。

 点検と防カビ・防虫のため、定期的にこれらの曝書を実施することになりました。今回はその第1回目です。

 

日 時  令和5年5月10日(水)※前日、当日共に晴天
場 所  高良会館4階(収蔵庫、大広間)
協 力  九州歴史資料館、久留米市市民文化部文化財保護課

 

作業工程 

(1)9:30~ 作業の準備

 

 

 

 

 

 

4階西側(大広間)の喚起と清掃。

 

 

 

 

 

 

 

 

4階東側(収納庫)の換気と清掃。

 

 

 

 

 

シート(今回は白布と薄葉紙を用意)を設置。

その後、4階東側(収納庫)より収納箱を運び出し、奥から箱番号順に並べる。

 

 

(2)10:00~ 資料の整列

 

 

 

 

 

収納箱から資料を取り出し、シート上に資料番号順に1冊ずつ並べる。

 

 

(3)10:30~ 資料の点検 *11:30~13:00昼休憩

 

 

 

 

 

 

2人1組で資料の状態を確認し、「高良大社所蔵歴史資料調査」の目録(コピーを用意)と照合。

 

 

(4)14:00~ 資料の収納

 

 

 

 

 

資料を収納箱に戻し、4階東側(収納庫)の定位置へ運ぶ。

シートの塵を外で払い、道具等を片付けて戸締まり。

 

 

(5)14:30  作業完了、撤収

 

まとめ

 今回は収納箱20箱分、234件の資料の曝書を行うことができました。

 収納箱から資料を取り出した際、全体的に湿気を帯びていたため、やはり定期的な風とおしが必要であることを痛感しました。私たちはこれらの高良大社の記憶をきちんと未来へ伝えなければなりません。

 高良大社記録類全1,087件の曝書完了までは、まだまだ時間がかかりそうです。今後も毎年気候のよい日を選び、曝書を続けて参ります。

 

 

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