春
高良山は、桜の名所です。
高良山写真展・「山の春」馬場加代子氏
3月下旬から、参道は「桜一色」になります。
特に、第5駐車場、第6駐車場の辺りは「お花見」を楽しむ人々で賑わいます。
そのお隣には、国指定天然記念物の孟宗金明竹の自生も。
山内の吉見嶽城跡(よしみだけじょうあと)も桜の名所として知られています。
新緑に包まれる高良山―。
旧宮司邸・連台院山門のもみじ。
別名「もみじ谷」の新緑に、心も体も染まります。
高良山写真展・「古跡門に佇む緑もみじ」牧野正幸氏
旧宮司邸・蓮台院山門
孟宗金明竹 (もうそうきんめいちく・国指定天然記念物)
揺れる笹の葉を通して、春の日差しがきらきらと。
高良山写真展・
「国の天然記念物 金明竹林の草刈」泉正治氏
春、孟宗金明竹(国指定天然記念物)は色鮮やかに輝きます。
高良山で孟宗金明竹が発生したのは、昭和9年(1934)。その後、数が増えて約300本になっています。
金明竹(緑と淡い黄色が竹の節と節の間に交互に現われた竹)は全国にありますが、孟宗竹(もうそうちく)の変種とされる孟宗金明竹は、ここを含めて4ヵ所だけです。高良山の孟宗金明竹は、地下茎(けい)から小枝に至るまで、一節ごとに左右交互に緑の縦縞があらわれます。 お日様に照らされた様子はまさに黄金の竹です。
高良大社の大樟(おおくすのき) 福岡県指定天然記念物
高良山写真展・「高良大社の樟樹」泉トキヨ氏
御神木である「高良大社の大樟」は、並立する二本の樟です。
樹齢数4百年と推定され、樹高は1号・2号木共に約23.5mですが、幹回りは1号木9mに対し、2号木は4.7mとスマートです。
1号木は地上1.5mの辺りから二股に幹分かれし、V字型に伸びて雄大な姿を見せています。
2号木は1本立ちの直幹で真っ直ぐに伸びています。
素朴にして可憐な花「久留米つつじ」の原木群。
約200株のつつじが境内を真紅に染めあげます。
高良山写真展・「春に染まる」山下須美氏
つつじの古木群生地は、高良大社本殿の背後から南側の崖面にあります。
樹齢200年を超えると推定され、久留米つつじの原木とされます。
久留米つつじは、江戸時代末、久留米藩士の坂本元蔵(1785~1854)がキリシマツツジを原種として、新種の改良に成功したことで生まれました。 その際、坂本は、高良山及び梅林寺の境内に、200本余りのつつじを植えたと伝わり、その種子を採取しました。現在、梅林寺境内につつじの古木は見当たらず、久留米つつじにつながる「つつじの古木群生」は高良山のみに残るだけとなっています。
4月29日~5月5日 毎年、「高良山つつじ祭り」が開催されます
高良大社境内や参拝者車道などに植えこまれたつつじが、美しく咲き誇ります。 春の一日、ぜひお出かけください。
足を延ばして、「久留米森林つつじ公園」。
高良大社から東に耳納スカイラインを5分程走ると、「久留米森林つつじ公園」があります。
南北朝時代に菊池一族が拠点とした山城(毘沙門嶽城)跡で、筑後平野を一望できるという格好の地です。
公園には100種61,000株のつつじが植えられ、4月中旬から連休までが見頃です。
高良山写真展・「陽春」山下須美氏
高良大社の藤棚
藤の花穂の優美な姿にうっとり。
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古くは万葉集の時代から親しまれてきた藤の花。4月下旬から5月上旬にかけて楽しめます。
藤棚の辺りからの久留米市街地の眺めもお楽しみください。
高良山写真展・「今日も一日ありがとう」藤吉徳雄氏
(境内藤棚にて撮影)